アルファライナー工法とは - 概要・特長
■概要
アルファライナー工法は、強靭な耐酸性ガラス繊維と即硬化性に優れた光硬化性樹脂で構成された更生材料で、既設管内に引込挿入した後、空気圧により管内面に密着させ、光硬化によって樹脂を硬化して強固な繊維強化プラスチックを構築する管更生工法です。
■特長
①材料の保存期間が長い
更生材は特定の波長領域の光によって硬化する性質であるため、確実に遮光すれば、常温で3ヶ月の長期保存が可能です。
②硬化前に更生材内に状況確認できる
硬化に用いる光照射装置にはTVカメラが内蔵されており、光硬化前の更生材内の状態を確認することができます。
③環境温度の影響を受けず、侵入水があっても施工が可能
更生材は特定の波長領域の光により硬化するため、環境温度にほとんど左右されず、夏場でも冬場でも硬化に要する時間は変わりません。また、侵入水があっても、前処理(止水処理)することなく更生でき、なおかつ侵入水の冷却作用による硬化不良も発生しません。
④施工設備がコンパクトで簡便・短時間で施工
光硬化システムを使用しているため、施工設備がコンパクトです。施工も極めて簡便で作業時間も短縮でき、熱硬化方式の工法に比べCO2も削減できます。
⑤硬化後直ちにインナーフィルムを除去
時間の経過とともに劣化する恐れのある最内層のフィルム(インナーフィルム)を硬化後直ちに除去します。
⑥施工中の臭気を脱臭装置で除去
本管の更生中には、特殊フィルターを装着した脱臭装置によりスチレン臭を強制的に除去します。
⑦硬化後の収縮が極めて少ない
更生材は補強材としてガラス繊維を用いているため、硬化後の収縮が極めて小さい。したがって、取付管口穿孔作業を硬化後即行っても、収縮による開口部のズレが生じる等の不具合が発生しません。また、本管口の仕上げも即日に行えるため、工期の短縮につながります。
⑧塩ビ管への施工が可能
既設の硬質塩化ビニル管への施工を行っても、塩ビ管を支障なく更生することが可能です。
■適用範囲
適用管種:陶管、ヒューム管、鋼管、硬質塩化ビニル管、鋳鉄管等
適用既設管呼び径:φ200mm~φ1000mm
■登録・審査
建設技術審査証明 第1509号 アルファライナー工法 (財)下水道新技術推進機構