■概要
FRP内面補強工法は、地下に埋設された下水道管路内で発見された不良箇所に対して、不良箇所に最適な施工機を至近の既設マンホールより投入・移送することで、短時間で的確かつ効率的に部分補修を行います。
熱硬化は、耐久性・耐薬品性能の高いビニルエステル樹脂(エポキシアクリレート)と耐薬品性能の高い耐酸性ガラス繊維および不織布を補強材とした熱硬化補修材を施工機に装着し、目的の不良箇所に移送します。補修箇所に到達した施工機によって管壁面に補修材を加圧密着させ、内蔵のヒーターで加熱硬化させることにより、高強度のFRP管を形成します。
光硬化は、光硬化性樹脂を用いた補修材(ソフトスリーブ)を専用施工機に装着してからマンホールより補修箇所に移送し、管壁面に加圧密着させます。そして、施工機に内蔵した紫外線ランプを照射すると、補修材が短時間で硬化するというものです。
補修材料は工場で均一に生産されており、現場での準備作業が簡便なため、極めて効率的、短時間で補修作業が行えます。
補修目的により、標準 (Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・更生管対応一体型) 4種類の材料があります。
■特長
1)補修する目的により、補修材を選択することができる。
標準(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・更生管対応一体型)
2)ビニルエステル樹脂・耐酸性ガラス繊維の使用により優れた耐食性を有する。
耐薬品性・耐ストレインコロージョン性を有する。(JSWAS K-2、JIS K 7034)
3)補修材は、日本下水道事業団の防食D種の品質規格適合材です。
4)外水圧、内水圧に耐える強度を有する。(φ150~φ700)
外水圧0.08MPa、内水圧0.05MPaの耐水圧。
5)耐高圧洗浄性は15MPaで剥離・破損が見られない。
6)耐摩耗性能はJIS A 1452に準拠し、JSWAS K-1「下水道用硬質塩化ビニル管」と同等以上の耐摩耗性を有する。
7)管きょの流下能力を損なわない。
補修材の粗度係数は、下水道用塩ビ管と同等のため既設管流下能力を保持する。
8)補修材料は、本管更生(50年仕様)と同等以上の高強度で耐久性に優れた材料です。
9)施工性に優れ経済的です。
施工装置はコンパクトで、1箇所あたりの施工時間が短く経済的です。
■基本仕様(熱硬化・光硬化共通)
1)適用管種
陶管、鉄筋コンクリート管、塩ビ管(VU・VP)、FRP管 等
2)施工適用管径
【本管部】
● 呼び径 φ150~φ700
補修幅 標準40cm (30・50cm)(熱・光)
● 呼び径 φ150~φ400
補修幅 ロング100cm(熱)
φ200~φ300
補修幅 ロング100cm(光)
● 呼び径 φ750~φ1500
補修幅 標準40・60cm(熱)
【取付管接合部】(一体型)
● 呼び径 φ150~φ700
補修幅 標準40cm (本管部))(熱・光)
補修高さ 標準12cm (取付管部)
(取付管径 呼び径 φ100~φ200)
3)更生(補修)材の種類 (標準型)
【本管部】
標準I (補強・止水) ロービングクロス、不織布 (BFマット)
(仕上がり厚さ 2.5~3.0mm)
標準II (補強・止水 二層構造管) ロービングクロス、ガラスマット (BMマット)
標準III (自立管相当) ロービングクロス、ガラスマット (BMマット)
【取付管接合部】 (一体型)
標準I (補強・止水) ロービングクロス、不織布 (BFマット)
(取付管部:伸縮性ガラスクロス、伸縮性不織布)
標準II (補強・止水 二層構造管) ロービングクロス、ガラスマット (BMマット)
更生管対応型 ロービングクロス、ガラスマット (BMマット)
(仕上がり厚さ 2.5~3.0mm)
■施工実績
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平成28年度 平成27年度
【施工実績】
工事の詳細については、お問い合わせください。
平成28年度
番号 | 施工年月 | 工事名 | 施工場所 | 施工概要 |
管径 | 箇所 | 使用 材料 |
本管 | 一体型 | 本管 | 一体型 |
1 |
平成28年6月 |
C社工場 部分補修工事 |
愛知県 |
400 |
|
1 |
|
本管Ⅰ |
450 |
|
10 |
|
本管Ⅰ |
400 |
|
2 |
|
本管Ⅲ |
450 |
|
20 |
|
本管Ⅲ |
2 |
平成28年8月 |
BU社工場 雨水管補修工事(部分補修) |
宮城県 |
600 |
|
4 |
|
|
3 |
平成28年8月 |
BV社工場 部分補修工事 |
京都府 |
700 |
|
6 |
|
|
4 |
平成29年2月 |
(28)南部処理区内汚水管部分補修(その1) 、更生(その3)工事 |
大阪府 |
250 |
250 |
140 |
15 |
|
平成27年度
番号 | 施工年月 | 工事名 | 施工場所 | 施工概要 |
管径 | 箇所 | 使用 材料 |
本管 | 一体型 | 本管 | 一体型 |
1 |
平成27年12月 |
Q社工場 管更生工事(第3期) |
兵庫県 |
700 |
|
3 |
|
|
2 |
平成28年1月 |
平成27年度下水道改築工事 (7工区北桜塚4丁目外) |
大阪府 |
250 |
|
1 |
|
|
300 |
|
5 |
|
|
400 |
|
1 |
|
|
450 |
|
1 |
|
|
500 |
|
7 |
|
|
600 |
|
7 |
|
|
700 |
|
4 |
|
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