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シームレスシステム工法とは - 概要・特長

■概要

既設の下水道管、樋管や工場排水管等を非開削でリニューアルする光硬化工法のひとつです。
樹脂を含浸させた材料を光(紫外線)で硬化させることで、管渠の内壁に強固なFRPパイプを形成して管渠を更生します。
シームレスシステム工法の概要
■特長
不良箇所から浸入水があっても施工可能
シームレスライナーは、内外装を特殊なフィルムで 包んでいるため、たとえ浸入水があっても影響なく施工できます。

施工中の臭気を脱臭装置で除去
本管の更生中には、特殊フィルターを装着した脱臭装置により、臭気を強制的に除去します。

現場条件に合わせて自由な仕様
シームレスライナーの厚さは、種々の現場条件(自立管仕様等)に対応できます。

施工設備がコンパクトで簡便
光硬化システムを使用しているため、施工設備がコンパクトであり、施工もきわめて簡単で作業時間も短縮できます。マンホールから施工できます。

優れた耐薬品性と耐久性
更生材料は高強度で耐食性も兼ね備えた耐酸性ガラス繊維を補強材として使用しており、優れた耐薬品性と耐久性を有します。
シームレスライナーSおよびシームレスライナーSⅡは、(公社)日本下水道協会の工場認定制度における認定品です。

新設管同様の流下能力
粗度係数測定試験により、マニングの平均流速公式を用いて粗度係数を算定し、硬質塩化ビニル管同等(n=0.010)の水理性能を確認しています。

優れた耐震性
更生管はレベル2の地震動に対しても流下機能を確保できるだけの耐震性を有します。

侵入水、木根等の侵入を完全に防止

極めて少ない硬化後の収縮
シームレスライナーは、硬化後の収縮が極めて少ないため、硬化直後に本管口の切断や取付管口の削孔を行っても、全く支障がありません。また、管口・取付管等の仕上げ後に収縮によるズレ等が発生しないので硬化後直ちに通水可能です。
シームレスシステム工法の特徴
管口仕上げ状況
地球環境への貢献(CO2の削減)
作業時間短縮により施工機器の排出するCO2を削減し、交通渋滞の最小化により環境負荷を低減します。

シームレスシステム工法の特徴
管径350mm 50m施工の場合のCO2
■従来技術(開削工法)との比較
工事に起因する騒音、振動、交通渋滞などが少なく、周辺の住民生活への影響を最小限にできます。
道路の掘削規制、他企業埋設物の制約を受けることが少なく、計画的な事業推進が図ることができます。
工期を短縮することができ、また道路復旧費が不要なので、工事費用の低減が図れます。
既存の管をそのまま活用できるため、廃材処理が非常に少なくなります。

■適用範囲
適用管種:ヒューム管、塩ビ管、陶管、鋼管、鋳鉄管等
適用管径:本管 … φ200mm~φ800mm
         φ200mm~φ600mm(塩ビ管)
■登録・審査
建設技術審査証明 第0610号 シームレスシステム工法 (財)下水道新技術推進機構

シームレスシステム工法の特徴